氏名:鬼頭 育子
所属:入所・グループホーム支援1係(インタビュー当時)
- 鬼頭さんが福祉系の学校に通っていましたが、進路を決めたきっかけは?
学校は福祉系だったのですが、中学校くらいのときから保健室の先生に興味がありました。いわゆる「担任の先生」はちょっと違うなという思いがあり、専門学校に通いながら、保健室の先生の資格が取れる通信制大学にも通っていました。
福祉系か教育系か考えたのですが、進路を決めたのは、ボランティアやアルバイトの影響が大きかったです。ボランティアでは、スペシャルオリンピックスの活動に参加していました。アルバイトでは、障害のある方のガイドヘルパーをしていました。身体障害、知的障害、精神障害が重複している方がおられて、その方との関わりがとても難しかったのですが、おもしろいなとも思いました。今でもそこのスタッフさんとは交流があるのですが、現場での経験が進路を決めるきっかけになったと思います。
- そうなんですね。なにわの里にいこうと思ったのはなぜだったんですか?
就職は障害系で見つけたいと思って活動していました。就職課の方が紹介してくれて、なにわの里に見学に行くことになったんですが、各々の利用者さんに個別の対応をしているのがすごいなと感じました。
あと、なによりスタッフが楽しそうに仕事をしているのが好印象でした。他の施設にいったときにスタッフがとても疲れている顔をされていたことがあって、「施設ってこんな雰囲気なのかな」と思っていたのですが、なにわの里のスタッフは明るく気軽に話しかけてくれて、とても嬉しかったです。
- 早いものでもうすぐ丸4年が経ちます。今まで一番大変だなと思ったことはなんですか?
自分が夜勤の時に、一人の利用者さんが調子を崩して深夜に他の利用者さんにケガをさせてしまったことがありました。その事故のときが一番しんどかったです。ガイヘルのアルバイトをしていてかなり根性もついてプラス思考になったのですが、そのときはかなりマイナスに物事を考えてしまいました。
あと、グループホームを担当しているときに、新規の利用者さんの受け入れ担当をしたのですが、その利用者さんの調子が安定せず対応が難しい時期がありました。そのときもしんどかったです。
- 今、その利用者さんは入所施設で落ち着いて過ごされていますね。
入所施設でも調子を崩した時期はあったのですが、チームのメンバーで検討し、対応を考えました。人と関わるのが好きな方なので、いろいろなスタッフや利用者さんと関わるのですが、その時その時あったこと一つ一つに反応している様子がうかがえました。その方にとっては刺激の多い生活になっていたのだと思います。そのあたりを整理していくことで、落ち着いていったのかなと感じます。
そんなふうに、調子の悪かった利用者さんの様子が安定したり、変化があったりしたときが、仕事のやりがいを感じるときです。
- では最後に、鬼頭さんはどんなスタッフになっていきたいですか?
「小さいことに気づける」スタッフになりたいです。「この服装だったら寒いかな」とか、生活を支える上で大切なことに気づいて対応できるスタッフになりたいと思います。先輩スタッフでとても細やかに対応している方がいるのですが、そんなふうになりたいと思います。
以上、鬼頭さんのインタビューでした。鬼頭さんは話の中で、目標にしたいスタッフについて話してくれていました。小池はそんな鬼頭さんの対応をお手本にしたいと言っていたスタッフを知っています。
あのスタッフみたいになりたい、目標にしたい、という思いが途切れずにつながっていくというのはとても大切なことだと思います。先輩を目標にし、後輩からお手本とされるスタッフとして、これからも鬼頭さんのペースで走って行ってください!