氏名:中川 頌太(なかがわ しょうた)
所属:入所・グループホーム支援2係
― なにわの里に来る前は、「福祉分野の営業の仕事」をしていたんですよね?
介護関連のソフトを売る営業の仕事でした。もともとはその会社の介護の現場で働いていたんです。ある時、適性検査のようなものがあって、「ストレス耐性がとても高い」という結果がでたんです。これだけのストレス耐性があるのなら営業どうだ、という話になり異動になったんです。
― そうだんったんですね。中川さんがなにわの里に来た時、「やっぱり自分は現場の仕事をしたい」と話していたのを覚えているのですが、高齢者支援の現場ではどんなことをしていたんですか?
訪問介護などをしていました。最初はなかなかうまくやりとりできなかった利用者さんでも辞めるときに「もう来うへんのか?」と言ってくれたり、「あなたがいるから生活ができている」と言ってもらえたり、現場は楽しかったという思いがあります。
― なにわの里に来て一年半、一番印象に残っていることはどんなことですか?
初めて担当を持った利用者さんのことが一番印象に残っています。その方は一度したことをもう一度やり直したり、行動に時間がかかることがあるんですね。食堂でも食べ終えた後、手を洗ってから出ていくのですが、何度も手を洗ったりして手が凍傷になりかけていました。
そこで本人さんに分かりやすいように、写真などを使って食べ終わった後はこうやって行動するんだよ、ということを伝えてみると、スムーズに行動ができるようになりました。初めて担当を持った方だからかもしれませんが、印象に残っています。
― 最初に担当を持った利用者さんのことが印象に残っている、というのはわかります。では、中川さんにとって仕事のやりがいって何ですか?
先ほどの答えの続きになるのですが、利用者さんが変わっていく様子が見られる、ということかと思います。支援の結果、困っていることが解決したり、できることが増えていったり、いい方向に向かっていく様子を見られるのがこの仕事の楽しさなのかなと思います。
あと、なにわの里のスタッフはみんないい人ばかりで、それに救われているというのもあります。
― では、最後の質問。「どんな人になりたい」みたいな目標ってありますか?
「話しかけやすい先輩」になりたい、と思います。やはり大変な仕事ですから、みんなでカバーしあうことが大切かと思うのですが、まじめな話だけでなくて、何気ない話、ほっとするような話も大事なのかなと。そんな話を聞ける先輩スタッフになりたいなと思います。
以上、中川さんのインタビューでした。「話しかけやすい先輩になりたい」と言ってくれていましたが、すでに「話しかけやすいスタッフ=中川さん」という認識ができつつあると思います(笑)。そんな中川さんに救われているスタッフはすでにいますし、「お互いに助け合う風土」を中川さんにも受け継いでいってほしいと思います!(小池)