支援と想像力と白黒テレビ

 小学校時代、男の先生に担任を持ってもらったのは2年生の1年だけで、ナカジマ先生という方でした。お顔ははっきりと思い出せない…のですが、教えて頂いたことを明確に一つ覚えています。
 ちょっと表現に問題があるかもしれませんが、当時の原文ママで書かせて頂きますと、
 “ ラジオはかまへん。 白黒テレビはちょっとあかん。 カラーテレビはあかんで! ”というものでした。
 
 テレビに関して言われることと言えば「目が悪なるで」だけだったので、変わったことをいう人やなと思ったのですが、想像力のことを言ってるんやなというのは子どもながらにわかりました。

 その後、小池はカラーテレビを見まくって育ったわけでありますが(白黒テレビはもうなかった・・・)、自分に子どもができて、ナカジマ先生の言葉を思い出すことがありました。
娘二人(小3・小1)は妻と妻の両親の影響からか、割と本を読む方なのですが、「これはこれでまあええことなんやろな」と感じながら見ています。学校の宿題などを一緒にしていて、小池が「これはこういうことなんやで」と教えると、「ほんまにそうなんかな、花蓮はこう思うんやけどな」と自分の意見を返してくることがあります。まあ、本を読む/読まないの影響がどこまであるかは分からないですし、親のひいき目もあるのですが(笑)、“その先にあるものを想像し、相手に伝えようとする”という力はとても大切なものだと感じます。

 これは支援の場面でも言えるのではないか、と感じます。もっと言えば、人同士が関わる全ての場面で大切なことなのだと思いますが、
「あの利用者さんは今どう思うてはるんやろうか」
「この支援を継続して、その先にどんなことがあるんやろうか」
と肩の力を抜いて、腹に力を込めて考える力というのは、支援者として大きな助けになる、と感じます。(小池)

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