9月13日(金)柏原市立市民プラザで『子育て支援講座』を開催しました!
講師の角田さんは3人のお子さんを育ててきて、末っ子のKさんが自閉症のある方でした。今回のテーマは「きょうだい」だったのですが、角田さん、Kさん、ごきょうだい、一家のさまざまなお話をしてくださいました。
その中で印象に残ったお話が「一方的な関係になり過ぎないこと」という言葉でした。これは別に支援者と利用者さんのあいだの話だけではないのですが、我々支援者は利用者さんのことを一方的に決めつけがちだと思います。
「絶対あれが原因やわ」と理由を決めつけたり、「こうした方がいいって」とやり方を押し付けてしまったり。自分自身も現場でそういったことをしていたなぁ、と角田さんのお話を聞きながら感じました。
先日、ある利用者さんと話をしました。「気持ちの抑えが効かない」「誰か話をじっくり聞いてくれる人がいたら、気持ちも落ち着くんやけど」とその利用者さんは話していました。
「そうやなぁ」「小池さんも家に帰ったら、奥さんにその日あったしんどかったことを聞いてもらっているわ」とぼそっと答えると、その利用者さんは「そうやんなぁ」と笑っていました。
支援者と利用者さん、あるいは上司と部下、親と子、という『力の強い人と弱い人』という関係の中では、『力の強い人』はどこかで「自分の方が相手を様々な面で上回っていないといけない」と考えがちだと思います。
でも、そういう関係性だけだと、『力の弱い人』の方はなかなか自分の思いを吐き出せないのではないか、と感じます。「まあ自分もこんなダメなところがあるんやけどね」くらいの関係もあった方が、困っていることを伝え合えたり、お互いを認め合えたりするのではないかと感じます。
言葉を話すことのできない利用者さんとやりとりするとき、どうしても理由を推測して、対応をこちらで考えて、ということをせざるを得ないときもあると思います。
でも、そんなときでも「自分が上回っていないと」という一方的な関係性だけで考えないように、「自分もそういうときあるよな」とか「それって大変やろなぁ」と考えながら関わっていけるようにしていけたら、と思います。(小池)