📻ただ生きていることを応援できる福祉士に📻

 毎週土曜日は車で出勤しているのですが、車内でラジオを聴いています。最近は「みんなでひきこもりラジオ」という番組をよく聴きます(アプリの聞き逃し配信で)。

 月に一度の番組なのですが、2月配信の最後の方にある学生さんからのお便りで、社会福祉士の国家試験のことが話にあがっていました。「合格の自信はないけど、福祉に関わる仕事がしたい」というメッセージの後に「ただ生きていることを応援できるような福祉士になりたい」という言葉がありました。

 僕自身、15歳から19歳まで4年くらい家にひきこもっていた経験があります。「だからひきこもりの方の気持ちがわかる」ということを言いたいのでは全くなくて、やはりそれは人それぞれで事情があり、決して同じではない、わからないという思いです。自分がひきこもっていた時のことを思い出すと将来への漠然とした不安はありながらも、どこか体と心を休めているようなそんなゆったりとした時間だったなと感じます。

 このラジオのMCの方は送られてくるお便りに対して、「がんばりましょう」といったことは仰らないように思います。番組の最後には「また来月、生きてみんなで会いましょう」ということをやさしく話されます。
 
 学校でも仕事場でも、どうしても「できるようになること」を求められ、自分でも自分にそれを求めるようになり、「できないこと」を否定し何とかそれを埋めることに一生懸命になってしまいます。でも、その視点だけ自分を見続けた時に、自分はへとへとに疲れてしまいましたし、それは周りの人も同じ目線で見る事にもつながると思います。

 忙しい日々の中で気持ちも体も疲れてしまうことは多々ありますが、「ただ生きている」ということに「よくやっているよ」と自分自身を労うような、そんなまなざしを持ちたいなとラジオを聴きながら感じました。

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